北朝鮮の狙いと米国の対応


今日の注目のエントリーid:kibashiriさん*1の『北朝鮮がロシアにすら事前通告しなかった理由〜金正日中枢部に不気味なある種の軍シフトが起こっている可能性』、http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060706/1152174892を読んで思ったこと。
いやー、これではスパイ小説顔負けの内容ですなぁー。私が愛読している唯一の漫画『ゴルゴ13』に出てきそうなストーリーです。びっくりしました。しかし北朝鮮がこの後もテポドン2・第2弾を発射するとなると、どこを狙うんですかねぇー。やはりワシントンでしょうか?もしかして東京方面かもね。
今さっき、NHKのクローズアップ現代北朝鮮問題をやっていました。この番組のコメンテーターとして登場した米国国務省の元北朝鮮担当官の話として、米国*2の一貫性の無い外交が大きな問題だと言う指摘がありました。イラクには戦争を仕掛け、イランには2国間交渉を持ち、北朝鮮には6カ国協議しか認めないという態度が問題なのだと。北朝鮮にしてみれば、一番交渉したいのは米国だけであり、その相手があまりにつれないので、我々は危険だぞというデモンストレーションでミサイルを打ちまくっているというのが米国側の見方らしい。なるほど・・・・・・。そうなると今後の米国の対応が注目されますが、現時点では強硬な措置を取るであろうと見られており、安易に2国間協議に応じるとは考えられないようです。かつてのクリントン政権の轍は踏まないということらしい。従って今後のロシアでのサミット、国連安保理での非難決議の提案・協議などの動きが注目されるところです。
と、人ごとのように言っている場合ではないのです。世界的な危機とはいえ直面しているのは隣国である韓国・日本なのです。なにをやるか分からない相手なのでもしものことがあるかもしれません。ほんとに東アジアの安定は大丈夫なのでしょうか?そして解決に向けた取り組みの進め方は、北朝鮮と後ろ盾としての中国・ロシアvs米国及びその同盟国という図式でいいのでしょうか?
私が期待しているのは、日本の政治家・官僚がリーダーシップを発揮してこの問題に取り組み、円満な解決へ向けて努力することなのです。東アジアの平和は日本が中心になって維持するという強い意志なのです。何もかも米国任せ、米国次第ではいけないでしょうが?そういうことを我々はしっかりと自覚し、平和に向けて働くべきです。いろいろとややこしい背景があるけれども、今一番大事なのは日本が何を為すべきかを議論し、働きかけ、当事者のコンセンサスを得るという行動なのだと思います。今それをやっているではないかという反論もあろうかとは思いますが、まだまだ不十分です。実際北朝鮮の態度は、日本の出方などは眼中に無いとでも言わんばかりの応対になっています。
あまりエラソウなことを言うと方々からお叱りを食らうかもしれないのでこの辺でおしまいにしましょう。ただこの問題は解決するまでに時間がかかりそうなので、今後も注目し、何らかのメッセージを送っていきたいと思っています。

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*1:この木走さん、どういう人か私は存じ上げないのですが、米国駐日大使館に情報源を持っているという大変な方のようです。

*2:要するにブッシュ政権の面々ということでしょうか?