7月25日付け朝日新聞朝刊から


今日は暑かった。しかしなんと梅雨明けが8月に入るという。困ったものだ。まだ話題になっていないが、おそらく関東以北は冷夏による作物の不出来が心配されるが・・・・・・。
■私大に4割定員割れに 私学事業団公表
全国558校の4年制私立大学の内222校が定員割れだったことが判明した。既にして少子化の影響が出ているそうだ。しかし受験者数が減っているにもかかわらず、新設学部、増設学科は相変わらずあるそうで、その結果定員数は増えているそうな。これでは入学者の不足するところが出てくるのは当然といえば当然であろう。
バブル期以前のように大学経営が良い投資である時代は終わったといえるのに相変わらず大学に資本を投じもうけようとする人達が相当数いるようだ。しかしこのままでは投資した資金は回収できないというリスクは高くなるばかりだろう。ある日突然大学が倒産或いは破産という自体が起こることも予想される。大学を選ぶ際は、その学生数だけでなく受験者数、入学者数の推移にも注目しておく必要があろう。
日本全体から見れば、大学の競争、淘汰の時代に入って、生き残った大学がよりレベルアップすればよいことだと思われる。何がレベルアップしたのかが問題ではあるが・・・・・・。当然これは教育・研究システムとしての機能がレベルアップするという意味だ。競争率だけが大幅にアップし、入学してみれば後はあまり変化が無いなどという事態になるのであればこれはナンセンスともいえる。所轄官庁である文部科学省の大学感が問われているといえる。どういう大学作りを目指すのか、明治以来の教育システムの改革が望まれる。
■増資撤回応じぬ 北越製紙と引き受け先の三菱商事 王子製紙との対立鮮明に
どうやら製紙業界の再編成もどんどん進んでいるようだ。既に王子製紙と大日本製紙経営統合があったはずだが、その王子製紙がまた北越製紙との経営統合を目指してTOBを仕掛けるという。それに先立ち既に契約済みで第3者割り当てが決まっている三菱商事への増資を止めよという要求を出したらしい。北越・三菱側はこれを拒否し、話がもめているようだ。まあ我々消費者側から言えば、何某かの合理化が行われるのであればいいんじゃないの?などと思ってしまうが、北越製紙側にしてみれば独立した経営を目指したいだろうし、業界最大手の王子製紙の傘下に入るのは嫌だと思うのも無理は無い。どうやらこの2年ほど話題になった『敵対的買収』、『合法的乗っ取り』に向かって突き進む気配である。今後の推移を見守りたい。