消えた日本語辞典


消えた日本語辞典
【タイトル】  消えた日本語辞典 はてな年間読書クラブ−No.014
【著者】    奥山益朗
【出版社】   東京堂出版
【発行年月日】 1993年5月30日
【版型 頁数】 四六版 285頁
【版 刷】   第6版
【ISBN】    4490103425
【価格】    2625円
【コメント】
昭和期に入ってからも日本語、言葉が大きく変化したし、単語自体が使われなくなったということも多い。本書はそういったそれほど古くは無いが今は殆ど使われなくなった言葉を集めた”読む”辞典である。それぞれの時代を知るためにその時代に使われていた言葉を知っておく必要がある。現在昭和史関連の書物を読んでいるが、知らない言葉を調べるために購入した。実はこういう言葉は権威ある辞典には採用されない場合が多いので、簡単に調べることができなくて困っていた。広辞苑の初版などを持っていれば役に立つかもしれないが・・・。
著者は朝日新聞社にて出版校閲部長、共立女子短期大学講師を経て朝日新聞社社友。朝日新聞社時代から使われなくなった言葉、「死語」を集めだし、溜まったものを編集したものが本書である。明治初期から昭和の時代までに「消えた」日本語の辞典である。
それにしてもこの本の版元である東京堂出版という会社はユニークな出版社である。なんでもかんでも辞典・事典にしてしまう。出版目録を見たら200種類ぐらいはありそうで、それが面白そうなものばかりで、あれもこれもほしくなってしまう。日本史の史料集で鎌倉遺文という古文書シリーズが有名だが、むしろこの辞書マニア向けの品揃えの方が私にとって有用である。へんてこりんなものも沢山あるのでまたいろいろ買ってみたいと思っている。