挿し木に凝る


これまで何回か書いたように初の花壇作りに挑戦しているが、天候不順のせいで、苗が育たず苦戦している。種まき、発芽から早3ヶ月半が経過したが、まだ苗の背は数cm程度で、200本のうち約半数が枯れてしまった。
今は秋に向けての取り組みで、先週菊の苗を植えた。ある程度背が伸びたら、6〜7cmほどに切り取り、再度プランターに植えて挿し木にしようと思っている。少し時期的に遅くはなるが、10月には花が咲くだろうと思っている。この挿し木の際に鼻薬が威力を発揮するだろう。
今日お隣のI氏よりバラの切り花15本ほどをもらった。知り合いの農家から貰ったのだそうだ。赤、ピンク、朱色?の3種類ある。何れも小ぶりではあるが綺麗な花であった。早速長すぎる茎の部分を切り取って花瓶に生けた。切り取った茎は例の鼻薬、『植物成長ホルモン産生促進剤』を塗りつけ、プランターに挿し木した。バラは生命力が強いので比較的挿し木しやすい種類だ。だから期待している。
この鼻薬の主成分はα−ナフチルアセトアミドで、植物成長ホルモン*1の産生*2を活性化し、その結果発根を刺激し、活性化する作用がある。両親が使っているのを見たことがあるので、こんな薬があることは知っていた。うまくいけば3種類のバラの苗が数本づつ育つことになる。既に別の種類のバラ4種を庭に植えているので、ちょっとしたバラ園になるかもしれないななどと勝手に想像してニヤニヤしている。
これから夏の花、秋の花の苗を少しづつ買ってこようと思っているが、片端から挿し木を試みるつもりだ。うまくいけば1本の苗から数本の苗が育つ。セコイなぁーと思われるかもしれないが、これは実験なのであり、“高尚なる試み”であると位置付けている。綺麗な花を見て楽しむだけでなく、育てる楽しみもある。また増やす試みを楽しむことだってあっていいのだ。そんな風に思っている。
晴れた日は田畑を耕し、花の世話をし、雨の日には終日部屋にこもって読書三昧。まさしく『晴耕雨読』の日々というのもいいものではないかと今から思っているところである。

*1:おそらくエチレン

*2:生体内での生合成