朝青龍優勝、夏場所終わる


大相撲夏場所が終わった。朝青龍の17回目の優勝ということで、強い横綱だなと思う。このまま行けば大鵬の32回優勝を上回る可能性が高いように思っている。
この人の相撲は、現九重親方千代の富士と似たようなタイプだが、とにかくスピードがあって、切れ味鋭い投げ技がお見事である。これだけ早いと、対戦者はなかなか自分の型に持ち込め無い。だからあっけなく土俵を割ったり、豪快な投げを食らったりして一方的にやられることが多い。
現在の上位陣に、この横綱を脅かす可能性のある力士はいないように思う。敢えて言えば、しっかり組んで捕まえてしまえば力を発揮するタイプの大関琴欧州白鵬ぐらいかな?大関栃東も相手の型にさせない相撲が取れればかなりいけるとは思うが、この人ケガが多いのでこれ以上の活躍はあまり期待できないタイプかなと思っている。大関千代大海横綱とは全く違うタイプなので、突っ張りと押し相撲に徹すれば互角に戦えるのにと思うが、いつも自分の型の相撲を取らせてもらえないのでなかなか通じない。というわけで上位陣はちょっとね。
こうなると彗星の如く登場する若手が望まれるが、どうだろうか?幕内下位の力士で目立っている人は今のところはいないのかな?幕下、十両辺りではどうなのかあまり情報が無いので分からない。それから学生相撲の中に将来性豊かな人がいればなとも思う。いずれにせよ朝青龍に対抗しうる人が出てくれば、大いに盛り上がるし相撲人気もかつてのように盛隆を極めることができると思うのだが・・・・・・。これまでの歴史をみればわかることだが、栃若、柏鵬、貴輪、若貴など2大勢力の拮抗が望まれる。