おでんの丸かじり


おでんの丸かじり (「丸かじり」シリーズ24) 
【タイトル】 おでんの丸かじり 丸かじりシリーズ第24弾
【著者】   東海林さだお
【出版社】  朝日新聞社
【発行年月日】2006年2月28日
【版型 頁数】B6版 217頁
【版 刷】初版 1刷
【ISBN】   4022500999
【価格】 1050円
【目次】
  落雁をかじる/一八十円ラーメン出現す/栗で悶悶栗蒸し羊羹/タッパのフタいずこ/
  海苔のお仕事/「魚すき」の真相/ホテルで鯛を釣る/難物,おでんの袋物/栗物の丸かじり/
  蛇鳥を食べる/チキンラーメン四十五年史/クロワッサンて,そうなんだ/山羊さんのお肉/
  ゴマメの歯ぎしり/中華カレーマンを自作する/吉野家カレー丼/犬のケーキ屋さん/
  節分の恵方巻って?/「静岡のおでん」は/“あたら”の壁のねぎま鍋/お粥を立ち食い/
  カレー丼の位置/オイルサーディン丼完成す/ネギでお腹いっぱい/タンメン受け入れ態勢の
  行方/ゆで卵は塩?/春はもずく/1500円!牛丼/お稲荷さん讃/銀座のまん中で馬を焼く/
  エリンギの周辺/カミカツのシアワセ/キヌサヤの初夏/とろ玉のドローリ/恋しき鯨カツ様

【コメント】
週刊朝日に20年以上も連載している『あれも食いたいこれも食いたい』の単行本,驚異の第24弾。この人のエッセイは独特の文体と細かな観察眼、特に食い物に対する思い入れと表現力が決めてだ。とにかくうまい。このシリーズ本は落ち込んだときの癒しに最適だ。特にクタビレているオトーさんにはお薦め。若者や御婦人にはあまり受けないかもしれないが、中年以降の男性はへこんだときにぜひご一読ください。間違いなく立ち直るのが早くなります。
なおこのシリーズは同じ内容が文春文庫で出ているし、別テーマで再構成したアンソロジー朝日文庫でも出ている。アマゾンでこの著者の本を探すと120数冊出ている。単行本と文庫の重複を差し引いても80冊ぐらいが現在も流通しているということになる。これはすごいことだ。要するに司馬遼太郎赤川次郎などと同じく、現代の大人気作家であるといえると思う。