石垣りん詩集
【タイトル】 石垣りん詩集
【著者】 石垣りん
【出版社】 ハルキ文庫(角川春樹事務所)
【発行年月日】 1998年6月18日
【版型 頁数】 文庫版 254頁
【版 刷】 初版 5刷
【ISBN】 4894564130
【価格】 714円
【目次】
私の前にある鍋とお釜と燃える火と
原子童話/挨拶/夜話/百人のお腹の中には/よろこびの日に/私の前にある
鍋とお釜と燃える火と/日記より/女湯/0/峠/顔/悲劇/三十の抄/屋根/
貧乏/家/夫婦/用意/私はこの頃/不出来な絵/風景/その夜
表札など
シジミ/子供/表札/くらし/夜毎/旅情/海辺/花/幻の花/島/えしゃく/
冠/杖突峠/崖/健康な漁夫/仲間/薬/貧しい町/落語/めくらの祭り/
海のながめ/土地・家屋/鬼の食事/愚直の国/カッパ天国/銭湯で/公共/
ひとり万才/弔詞/唱歌/家出のすすめ/母の顔/ちいさい庭/童謡/生えてくる
略歴
村/儀式/鬼籍/きのうの顔/新年の食卓/鏡/略歴/行く/木/定年/白い猫/
遥拝/水槽/モン/空をかついで/大根/旅/着物/ケムリの道/状況/風俗/
十三夜/荷/式のあとで/女
やさしい言葉
喜び/おみやげ/摘み草/ことば/経済/木のイメージ/やさしい言葉/還暦/
川のある風景/鮎/晴れた日に/演歌/洗剤のある風景
解説 粕谷栄市 「鬼」と人間
エッセイ 落合恵子 ことばで、峠を越える
年譜
参考文献
【コメント】
生活に密着した題材を詩に詠んだ著者の4冊の代表作から選んだアンソロジーである。じっくりと味わってください。考え事ばかりして頭が疲れているとき、厭なことが多くて、気が滅入っているときなどは、硬い内容の本より、こういった心に染みる詩集がいいと思う。
なおハルキ文庫とは角川春樹事務所から刊行されている文庫。最近著名な詩人の作品をシリーズ化した模様。
この作家に興味が湧いたのでもっと読みたいと著作を調べてみたら、絵本、児童書以外は殆どが品切れであった。やはり詩集は売れないのか?
童話屋という版元から代表作4冊の復刻版が出ている。画面で見る限り、綺麗な装丁、お洒落な色合いで如何にも女流詩人の作品という感じがする。オトーさんが外出時に持ち歩くにはかなり気恥ずかしい概観だが、家で読む分にはいいだろう。早速注文して読んでみたいと思う。