戦後思想の名著50

戦後思想の名著50

【タイトル】  戦後思想の名著50
【著者】    岩崎稔ほか編
【出版社】   平凡社
【発行年月日】 2006年2月10日
【版型 頁数】 四六版 645頁
【版 刷】   初版 1刷
【ISBN】    4582702589
【価格】    3670円

【目次】
編者まえがき
Ⅰ 戦後啓蒙の成立と展開(一九四五年〜一九五〇年代)
Ⅱ 戦後啓蒙の相対化と批判(一九六〇年頃〜一九七〇年代)
Ⅲ ポストモダン・ポスト冷戦・ポスト戦後(一九八〇年頃〜一九九〇年代)
編者あとがき
人名・事項索引
編者・著者紹介
【コメント】
20歳前後の時期に、誰でも思想、哲学というものを意識するようになると思う。高校生までのいわば「子どもの発想」から「大人の発想」、「大人の世界」へ入り込む際に、何らかの価値観の変貌というか拡大・成長があるのだと思う。このときに先人達の価値観、「過去・現在の議論」を吸収したいと、哲学や思想の本などを手当たり次第に読むという時期がある。私もこの時期以来思想というものを意識したことはあまりなかったのだが,ここへ来てまた少し考えねばという気になってきた。49歳となり価値観の変換期に差しかかってきているのかと思っている。
本書は、戦後50年の節目にも「戦後の総括」がなされないままきた我国の思想界を総括し、ポスト戦後に向けた議論を明確化する目的で編まれた。戦後を3期に分けそれぞれの意味付けを行い、その時期を代表する著作を上げ、当時の意義と現在の意味を解説している。現在の私の変換期における価値観の再検討の目的に合致した本であるため、購入した。本書を指針に、これから「昭和の古典」に少しふれてみたいと思う。
この本に鶴見俊輔の著作が幾つも出てくる。恥ずかしながら、名前ぐらいしか知らないが、相当に重要な人らしい。(らしいなどといっては大変に失礼なのだが・・・)ぜひ読もうとアマゾンで調べたら、筑摩書房から大部の著作集が出ているが何れも品切れである。著名な人なので図書館には揃っていると思われる。これからあたってみたい。