解剖男

解剖男 (講談社現代新書)

【タイトル】  解剖男
【著者】    遠藤秀紀
【出版社】   講談社現代新書
【発行年月日】 2006年2月20日
【版型 頁数】 新書版 216頁
【版 刷】   初版 1刷
【ISBN】    4061498282
【価格】    756円

【目次】
まえがき
第一章 時々刻々遺体あり
  乗車率200%の戦い/鍛えられるセンス/学者達の闘争心/学問以前の戦い/サイ
  を切る男/のどの奥の未知
第二章 遺体、未来を歩む   
  ハチ公、今を生きる/上野に帰ったタカオ/レオポンの足跡/幻の遺体たち/出会
  いを取り持つ遺体/地味な遺体の明日
第三章 硬い遺体
  骨に問う/骨が語る履歴/暮らしに合わせた骨/骨が守る情報/頭はなぜある
  のか?/食べるための頭骨/考えるための頭骨/背骨が説く血縁/背骨が語る機能/
  形を楽しむ心/消えゆく連結器/指の数、歴史謡う/拳を回すために/速く走る
  ために/踵と鎖骨の行方
第四章 軟らかい遺体
  骨から軟らかい遺体へ/研究の難しさ/軟らかい遺体の窮地/軟らかいガゆえの
  運命/軟らかい遺体との対話/ゾウは海を渡るか/雪男、イルカに化ける/直径10
  ミリの真実/バイカルアザラシふたたび/目が決めるものの噛み方/皮膚が
  包む謎/砂漠の命綱/魅惑の胃袋/草を食べるデザイン
第五章 遺体科学のスタートライン
  消えた解剖学/遺体科学始まる/遺体科学の力
あとがき
参考文献
【コメント】
著者は国立科学博物館研究員から05年より京都大学霊長類研究所教授、専門は解剖学。主に哺乳動物の解剖学的研究を手がける。本書は著者の日々を綴ったもの。研究姿勢や思想にも触れる。なかなかに読み応えがある本である。
全然話が変わるが、講談社現代新書はカバーデザインが大幅に変わったようだ。今頃気が付いた。今のほうがシックだが、前のほうがなじみがあるし、気に入っていたのだが…。