大江戸曲者列伝

大江戸曲者列伝―幕末の巻 (新潮新書)

【タイトル】  大江戸曲者列伝
【著者】    野口武彦
【出版社】   新潮新書(新潮社)
【発行年月日】 2006年2月20日
【版型 頁数】 新書版 220頁
【版 刷】   初版
【ISBN】    4106101564
【価格】    756円

【目次】
第一章 急転
  ことわられた密航       吉田松陰
  ペリーに抱きついた男     松崎純倹
  能ある鷹は爪を剥がす     岩瀬忠震
  口べたの老中         堀田正睦
  初めは処女のごとく      梁川紅蘭
  人気者トミー         立石斧次郎
  首を失った元首        井伊直弼
  不幸は友           木谷木醇堂
  虫歯の内親王         皇女和宮
  ノーといえた遊女       岩亀桜喜遊
第二章 狂乱
  殺しのライセンス       岡田以蔵
  昔はテロを辞さず       伊藤博文
  幕末の二重スパイ       大庭恭平
  天下は舌先三寸        清河八郎
  学習院過激派         中山忠光
  花のおパリ          池田長発
  先祖雪辱           田沼意尊
  本当のワル          青木弥太郎
  揉みくちゃ外交官       山口直毅
  泥まみれの赤備え       井伊直憲
  英霊の帰還          松平友之丞
  旗本俸禄半減         大久保彦左衛門
  龍馬を斬った男        今井信郎
第三章 残影
  クーデター大好き       岩倉具視
  江戸城に放火せよ       伊牟田尚平
  軍師の末裔          竹中重固
  お小姓は見た         徳川慶喜
  大坂城を燃やした男      妻木頼矩
  神戸の人柱          滝善三郎
  薩摩の工作員         益満休之助
  秀才指揮官          大島圭介
  倣慢の報い          世良修蔵
  最後の江戸町奉行       佐久間信義
  米百票の原因         河井継之助
  北軍のよしみ         榎本武揚
  老人隊奮戦す         佐藤与左衛門
  上官はクリカラモンモン    梶原雄之助
  福祉を食いつぶす       井上馨
あとがき
年表
人名索引
【コメント】
著者は神戸大学名誉教授、文芸評論家。江戸時代、明治初期の小話、秘話のショートコラム。どこからでも読めるので細切れ読書用に良い。またどの項も面白く、世間話のついでにするには良い小話である。しかし参考文献が示されておらず、内容の信憑性が不明である。これも当時の噂本からのネタだろうか?それともしかるべき史料があるのだろうか?