生態学


生態学―個体・個体群・群集の科学
【タイトル】  生態学 個体・個体群・群集の科学 原書第3版
【著者】    ベゴン,M.ほか
【出版社】   京都大学学術出版会
【発行年月日】 203年3月31日
【版型 頁数】 B5版 1304頁
【版 刷】   初版 3刷
【ISBN】    4876986061
【価格】    12600円

【目次】
日本語版への序文
本書のねらい
はじめに 生態学の領域
第1部 生物
  第1章 生物と環境の対応
  第2章 環境条件
  第3章 資源
  第4章 単体型生物とモジュール型生物の生と死
  第5章 空間的時間的な分散・移住と分布様式
第2部 相互作用
  第6章 種内競争
  第7章 種間競争
  第8章 捕食
  第9章 捕食者の行動
  第10章 捕食と個体群動態
  第11章 分解者とデトリダス食者
  第12章 寄生と病気
  第13章 共生と相利
第3部 中間的な概観
  第14章 生活史の多様性
  第15章 個体数の多さ
  第16章 存在量の操作:駆除と間引き
第4部 群集  
  第17章 群集の特性 
  第18章 生物群集におけるエネルギーの流れ
  第19章 生物群集における物質の流れ
  第20章 群集構造への競争の影響
  第21章 群集構造への捕食と攪乱の影響
  第22章 食物網
  第23章 島.面積,移入
  第24章 種の豊富さとパターン
  第25章 保全生物多様性
用語解説
訳者あとがき
引用文献一覧
索引(生物名/事項)
著者・訳者紹介
【コメント】
  B5版、1300頁あまり、重量が2.9kgもあるという。本書に限らず、欧米で定評のある教科書というのはこんなにも『凶暴で危険』なサイズのものが多い。読むのが大変かと思ったが、行間や余白スペースを広く取っていあるようで大きさの割に字数はびっくりするほどでもないようだ。
 さて内容であるが、広範な生態学全体を記述する意図で編纂されており、ゼロからはじめる向きにはバランスの取れた教科書といえる。(馬鹿でかいので読み通すのが大変だが・・・)ただし集団遺伝学的な議論など統計学関係の数式は最小限に留めてある。やはり欧米でも数学の苦手な生物学徒が多いのか?