リナックスザウルスをカスタマイズして使う本  


Linuxザウルスをカスタマイズして使う本―SLC3000
【タイトル】  リナックスザウルスをカスタマイズして使う本
        はてな年間100冊読書クラブ−No.025
【著者】    武井一
【出版社】   ソシム
【発行年月日】 2005年3月10日
【版型 頁数】 四六版 287頁
【版 刷】   初版1刷
【ISBN】    488337436X
【価格】    1995円
【コメント】
3年程前からLinuxザウルス・SL-C3000を時にビジネス用に、はたまた別の機会にはおもちゃ的に使っている。ビジネス用にはメモ帳と電子辞書、いくらかのデータベースぐらいか。年のせいで、とにかく頭に浮かんだことを素早くメモしないとすぐに忘れてしまう。かといってビジネス手帳を持ち歩いても、小さすぎて使いにくい、字が汚いので後から自分で読めないなど不満がある。
若い頃にバイブルサイズのシステム手帳を10年ぐらい使った。これは随分と長続きしたが、やはり書き込んだデータの加工などが煩わしいなど満足はしていなかった。PDAも最初期のPalmtop(ソニー)、Newton(Apple)を使ったがすぐに生産中止になり、パーツが無くなっておしまいに・・・。その後A5サイズ・ダイアリー式の手帳を10年ほど前から使いはじめ、まだ続いているがやはりデータ加工、PCとの連携などの点で全く不満である。というわけでビジネス用のメモ帳機能を持ったものでこれはというモノに出会うことは無かった。
3年前の転勤を契機にPDAを再度使ってみようと思い立って、いろいろなメ−カーの機種を調べた結果、このザウルスに落ち着いた。当時は各社高級機から廉価な機種まで相当に多くのものがあったが、このザウルスが最もデータ容量が大きいという理由で購入を決めた。メモ帳の他に電子辞書として使いたかったからである。
現在は標準搭載の辞書類の他に、世界大百科辞典平凡社、スーパー大辞典・学研など数種類を追加搭載している。この世界大百科辞典は四六倍版・全35巻という大部の辞典で、おそらく新書サイズなら2000冊ぐらいにはなると思う。これを常時持ち歩くということは2000冊の新書をどこでも読めて、検索機能を活用すれば調べ物もできるということになる。東京→大阪間に新書1冊分ぐらいは読めてしまうので重宝している。また電子出版物も20冊ほど入れているので、硬い内容に疲れたときは軽いエッセイや小説も読める。勿論メモ帳などとPCとの連携は問題なくできるのでこの点でも納得している。
本書はこのザウルスを更に使いやすくするためのノウハウが満載である。今の使い方に特に不満は無いが、更にパワーアップできるかもしれないと思い購入した。1台でいろいろなことができるように再度カスタマイズしたいと思う。しかしあまり真剣すぎると新機種が出たときに落胆が大きいのでまあボチボチ行こうか?
PDAといえば、国産メーカーではこのシャープ意外は全て撤退してしまった。外国のメーカーでは本家とも言えるPalm社、サムスン社があるぐらいだろうか。ザウルスを買った3年前には考えられないような落ち込み様だ。だからPDAなどというのはもう古臭いのかもしれない。今は高機能な携帯端末の時代だよといわれそうだ。全く世の中の動きが速すぎてついていくのがしんどい。一体将来はどうなるのだろうか?
【目次】
Part1 標準搭載アプリのカスタマイズ ・・・ 9
Part2 定番アプリでカスタマイズ ・・・ 93
Part3 超カスタマイズで快適活用 ・・・ 167
Part4 便利アプリで徹底チューニング ・・・ 227