マイクロソフト陣営vsIBM・ジャストシステム陣営


6月2日付け朝日新聞朝刊によると、何週類もあるワードプロセッサー間でのデータ互換を可能にするソフトウェア−の規格を巡って、マイクロソフト陣営vsIBM・ジャストシステム陣営のせめぎあいとなっているとのことである。このソフトウェア−の開発についてはそれこそワードプロセッサーの登場以来望まれていたもので、既に何種類かが発売されている。今回その規格化を巡って両者の思いが平行線をたどり、規格化の取り組み自体が行き詰まっていることが報道されている。
現在市場の90%以上のシェア−を有するワードの機能を損なうことを理由にマイクロソフトは独自の規格でIBM・ジャストシステム陣営の提出した規格案を渋っているという。実際はこの分野でも主導権を確保しておきたいという同社の思惑がみえみえである。またIBM側はIBM側で何とかワードの牙城を崩すべく自陣に有利な規格化をとの思惑があるようだ。その結果が現在の膠着状態となっているとのこと。
全てのメーカー製品が参加してこそ意味のあるデータ変換ソフトである。くれぐれもユーザ−ニーズの抜け落ちた不毛の議論にならぬようお願いする次第である。