明治商売往来 続


明治商売往来 続 (ちくま学芸文庫)
【タイトル】  明治商売往来 続
【著者】    仲田定之助
【出版社】   筑摩書房ちくま学芸文庫 ナ-10-2) はてな年間100冊読書クラブーNo.037
【発行年月日】 2004年1月7日
【版型 頁数】 文庫版 542頁
【版 刷】   初版1刷
【ISBN】    4480088067
【価格】    1575円
【コメント】
雑誌『新文明』に昭和44年8月より45年6月(1969〜70年)から連載したものを基に、昭和45年(1970年)、青蛙房より単行本化した続・明治商売往来の復刻版。著者は東京・日本橋生まれ、美術評論家として活躍した人。前著「明治商売往来」に続く明治時代後半の商売・仕事・庶民生活を描いたエッセイ集である.前著が商売の一般例を多く取り上げていたのに対し本書では丸善三越春陽堂など固有の屋号・会社・仕事も取り上げている。
前著で珍しい商売・仕事が出尽くしたのか、本書ではその名前からどんな仕事であるのかある程度予想の付くものが多い。また固有の屋号・会社名が出てくるのも、当時の代表的な仕事というよりネタが無くなった為と考えられなくも無い。というわけで、前著ほどあっと驚く職業というものは少ないように思われる。それでも現代では考えられないような商売が当時にはあったのだという例は多く、そういう意味での資料性は高い。
なお本書には槌田満文による解説・「記憶された庶民生活への情熱」を収録する他、巻末に前著関連を含めた参考文献が上げられている。
【目次】
Ⅰ みせがまえ ・・・ 13 / Ⅱ たべもの・みせもの ・・・ 147 / Ⅲ ゆうらく・のりもの ・・・ 227 /
Ⅳ くすり・こあきない・てじょく ・・・ 315 / Ⅴ そのほか ・・・ 391 / Ⅵ わたしのきりゑづ ・・・ 447 
参考文献 ・・・ 511
あとがき ・・・ 515
年譜 ・・・ 521
解説 槌田満文 記憶された庶民生活への情熱 ・・・ 527
索引 ・・・ 540