木走日記に感嘆すの段


木走日記の今日のエントリー、http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060714、(id:kibashiriさん)、を大変興味深く読んだ。なるほどうまい事いうもんだなとつくづく敬服してしまう。お見事である。
筑紫哲也さんは冷静、沈着、思慮深いキャスターの代表だと思う。他にもキャスターは大勢いるが、NHKに出演している人たちを除き、皆テレビタレントのような“役者”あるいは“演技者”という気がしている。*1どこら辺がというと、結局番組を面白くしようという意図が強すぎて、かなり演技が入っていると感じられるからである。ニュース番組の“娯楽化”が問題なのだと思う。
ニュースはまず第1に真実を報道するという基本スタンスを堅持することが大事だ。だから余計な脚色は排除すべきだと思っている。分かりやすく説明するための小道具や映像は必要だが、あまりにキャスターの考えや番組の作り手*2の意思を盛り込みすぎると視聴者に誤解を抱かせる危険があるし、見ていて嫌らしく感じる。また出演者がやたらと感情移入しすぎると、なにやらやらせっぽく見える。やはり淡々と、粛々と報道する姿勢が基本だと思っている。そういう意味ではこの筑紫さんという人は、日本のテレビ界において最も優れたキャスターだと思っている。私はこの『多事争論』の内容はもっともだと思うし、この論者を支持する。
さて木走さんである。6ヶ国協議のメンバーを面白く表現しておられる。この方式で行くと、もう1人のメンバーである我らがリーダーは、物事を壊すのが好きで、あまり物事を考えずにいろいろと破壊してきたし、隣近所に嫌われることも多かった“変人”の純ちゃんてところだろうか?なぜか木走りさん、この純ちゃんについては言及しておられませんな。この人の行動や我国の現状を踏まえて、上記の発言を考察することがやはり必要なのだと思う。どうもこの間の日本の政治家の言動は、やはり危険で近所迷惑なジョンイルちゃんやラーメン屋のコキンちゃん、焼き肉屋のノムちゃんを十分すぎるほど怒らせたのは事実のようだ。その辺の背景が今の国連騒動の元凶になっているのだろうと思っている。
まあ私がどうこう言うより、あと少しでそれなりの結論が出て、次の動きが始まるだろうから、今はゆくえを見守っているところだ。
しかし外交というものはなかなかに難しく、不慣れな日本人にはしんどい仕事だなと思う。関係者の皆さんにエールを送りたいと思う。

*1:NHK当時の木村太郎さんもこの筑紫タイプだと思うし好きなキャスターだった。

*2:放送局側、ディレクター、あるいは団体、一部の政治家など