今日の出来事・・・・・・


■非難決議修正案、全会一致で可決す
とうとう非難決議が国連・安保理で可決成立した。当初の原案にあった制裁条項は削除されたらしいが、一応の日本の主張は反映されているようだ。珍しくというか、過去に無いくらい日本の外交筋も“強気”、で頑張ったですなぁー。これほど強硬に、粘り強く、先手先手で攻めまくった交渉は今までの日本になかったことだろう。但し今回の騒動での中ロとのギスギスしたしこりは残るだろうけどね。あとは今日にも開幕するサントペテルスブルグ*1でのサミット*2で、この問題が議論され、何がしかの共同声明なりが出されることになろうと思う。またまたロシアが難色を示すだろうがね。まあこれはロシア抜きでもいいかなと思っている。
北朝鮮は担当の国連大使がいち早くこの決議の拒否を発表した。世界各国の駐在大使を呼び戻して、国家としての態度を徹底させるための会議を開催するという。要するに徹底的にこの決議に抗するつもりなのだろうか?それとも柔軟路線に切り替えるための相談なのだろうか?取り敢えずは6ヶ国協議への復帰をにおわせつつ中国の仲立ちで交渉を再開するのだろうなきっと。孤立無援のままいても食糧難やらエネルギー不足の解決は出来ないからね。今回の北朝鮮説得交渉も不調に終わったし、最終的に非難決議にも賛成した中国の立場というものがあるだろうと思うので、北朝鮮が下手に出ないと事が進まないだろう。
しかし日本ではミサイルに備えての軍備増強に関する声が強くなっている。以前に国全体、マスコミ、ジャーナリズムの右傾化が甚だしくなっていると指摘したが、どうもその辺が慌しくなってきたようだ。このような場合、健全な左翼勢力の発言が必要なのだが、今の日本ではあまり大きな声にはなりそうも無い。ここは世論の力によって軍備増強を押さえるしかないだろう。それから自衛隊OBの評論家氏なども随分と過激な意見を述べているようだし、これからは国内問題としての東アジアの安定についての議論を進めなければいけないと思う。北朝鮮の話の戻るが、国内での反対勢力の動向はどうなのだろうか?当然地下活動なりをしているだろうがこういった国際情勢を受けて活発化するということはないのだろうか?今日のid:kibashiriさんの木走日記にもあったように、現政権の崩壊に至るようなレベルまで行くなら、相当に劇的な動きになるのだろうなと思っている。
露鵬 場外で大暴れ・・・・・・
サッカーワールドカップドイツ大会が終わり、暫く腑抜け状態で気が付かなかったが、大相撲夏場所が始まっているんですねぇー。このところ話題になるのは外国出身の力士ばかりで少々魅力が薄れていたので、あまり熱中しなくなったせいもあるが既に今日中日です。横綱朝青龍大関栃東が七戦全勝で並んでいるとの事、両者最後まで無敗のまま千秋楽まで行き、最後の大一番になるのだろうかと思っている。他の力士も頑張ってもっともっと盛り上げてほしいと願っている。
しかし露鵬である。大嶽部屋というとあの元関脇“貴闘力*3”の部屋の所属だ。昨日大関千代大海に敗れた後、報道陣を相手に大暴れし、カメラマン2人を張り倒し、1人が怪我をしたという。北の湖理事長から口頭で注意されたそうだが、それだけでは済まされないだろうと思う。懲罰委員会など開いてキチンとした処罰をしてもらいたい。このような暴挙を許してはいけないのだ。国際的に見ても選手の暴力は“重罪”で、相当に重い処罰が課せられるケースが多い。相撲もすっかり国際的となり、日本独自の伝統的な運営方式だけではいけないと考えられる。ここは国際的な感覚で、事に当たってほしい。私は2年間の出場停止が妥当だと思うがどうだろうか?怪我人まで出ているし、相手は一般人だし、そもそも仕事場を何と考えているのかと言いたい。普通の人に力士の“張り手”を食らわせればどうなるかちょっと考えれば分かるはずだし、人に接する場合は常にそういうことも頭に入れておく必要があるのは当然だ。だから厳罰にかけるのが妥当だと思っている。ひょっとするとこれで力士生活は終わりになってしまうかもしれないが・・・。所轄官庁*4として文部科学省も調査に乗り出し、必要があれば動くべきだ。なにせ傷害罪の疑いがあるのだから・・・・・・、
パロマ湯沸し機で15人が死亡
昨日のニュースで大々的に報道されたが、家庭電器器具で15人もの死者を出すなど異例中の異例である。メーカーであるパロマからの一般利用者への情報提供は殆ど無かったので、国中が騒いでいる。パロマ側に言わせれば、違法な安全装置の改造が原因との事だが、建築業者を含めた製造物責任の所在をはっきりとしてもらいたいと思う。徹底的な捜査・解明が待たれる。
天声人語 青函連絡船のその後
8隻あった青函連絡船のうち、2隻が地元でホテルや観光施設として使われていたが、老朽化が激しく、この用途も廃止になるそうだ。他の6隻は外国に売られていったが同様に老朽化し、用途に困っているとの事。私は別の意味でこの記事を感慨深く読んだ。
学校の関係で讃岐に長く住んでいた。その関係で宇高連絡線を思い出したのである。もうずいぶん前に廃止となり、記憶の遥か隅っこに押しやられていたが、この記事を読んでいろいろなことが蘇ってきた。
岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ“宇高連絡線”は本州と四国を結ぶ主要な航路として長らく活躍してきたが、岡山−坂出ルートの瀬戸大橋開通に伴いその歴史に幕を下ろした。私が卒業して直ぐのことである。学生時代より実家と下宿を行き来するのにお世話になった。5000tクラスの船で青函連絡船よりだいぶ小型だったと記憶する。しかし今頃の夏シーズンになると、全身白装束に編み笠、草鞋履き、金剛杖(実は木製)という出で立ちの人々が大勢乗り込み、これから四国八十八ヶ所を巡る旅に出かける光景が多く見られた。いわゆる“お遍路さん”である。一般的には50代以上の年配者が多いツアーだったそうだが、私が学生時代に見た団体には若い世代も多く含まれていた。皆豊かになり、旅行を楽しむ一形態としてのお遍路さんという意味なのか、一種のブームとして若い世代が四国八十八ヶ所をお参りすることがファッションになっていた。このブームは今も続いているという。最初見たときはちょっと時代掛かった出で立ちに、思わす引いてしまったが、次第に宇高連絡線の風物詩として親しみの持てる光景となっていった。
一体何回この連絡線を往復しただろうか?今となっては数えようもないが、今回の記事を読んで懐かしく思い出された次第である

*1:ロシア共和国にある工業都市ベルリンの壁崩壊以前は、レーンニングラードといった。

*2:先進国首脳会議、米・英・独・仏・伊・加・豪・日の7ヶ国に最近は露を加えた8カ国がメンバーで、議長・開催国持ち回りで毎年夏に開催されている。

*3:当時二子山部屋、猪突猛進型の元気のある力士だった。

*4:日本相撲協会は財団法人であるため監督官庁文部科学省である。