7月17日付け朝日新聞朝刊から


■日本の限界 −国連憲章第7章の削除
非難決議は全会一致で可決成立したものの、拘束力のある制裁の根拠となる国連憲章第7章に関する記述は削除された。最後の最後で中露との妥協を図った米国に押し切られたようだ。結局は米国の交渉のダシに使われたようなものになったが、確かにこの辺が日本の限界なのだろうと思う。世界を相手にした外交では“脅し”や“揺さぶり”や“はったり的”な言説も必要だが、日本人はそういう駆引きが苦手だし、好まない国民性なのだ。しかし今回は良くやったと思う。こういう硬派な面も見せておくことは必要なことだと思うし、かなり効果的だったようだ。各国が今回の日本は本当に怒っていることを理解しただろう。首相官邸に言わせれば60点の内容でも、まずまずの結果だったと納得している。経済制裁については日本独自の政策を次々実施すればよい。
■サミット 声明で北朝鮮非難へ
ロシアで開催されているサミットでも重大な議題に上がっており、基本的に共同声明で北朝鮮を非難することで合意したとの事。これで日本の経済制裁が一の矢、国連での非難決議が二の矢、そしてサミットの共同声明が三の矢となる。北朝鮮の出方によっては、勿論次の四の矢を用意しておく必要がある。多分日本独自の経済制裁措置を強化するというものになりそうだ。
■外れた思惑 中国の焦り
北朝鮮説得のために訪朝した中国幹部の使節団は、結局金総書記に会うことさえ出来なかったようで、何の成果も上げられずに予定を早めて帰国したらしい。非難決議に賛成したものの北朝鮮に対する影響力の低下している中国にとって難しい局面になっている模様だ。世界各国は、中国がもっと強力に北朝鮮に働きかけるべきだと思っている。しかしなかなか上手くいかないというのが実感なのかな?さてこれからどう動くのか、注視しなければいけない。
露鵬3日間の出場停止
昨日暴力事件を起こした、大相撲大嶽部屋の東前頭3枚目、露鵬に対し、相撲協会は3日間の出場停止処分にすると発表した。どうも軽すぎる内容だと思う。怪我をしたカメラマン氏が訴えたら刑事事件になる可能性もあるのにこの程度の処分では、ちょっと相撲ファンならずとも納得できない内容だ。まあ刑事事件のほうは政治家なりを使ってもみ消してしまうアテガあるのだろうが・・・。協会幹部も、こんなことぐらいでガタガタ騒ぐなよとでも言いたげな態度であるらしい。どうもうまくないし、またこういう事が次々と起きるのではないかと危惧している。将来に悪例を残すことになりそうだ。
■世界一周クルーズ 飛鳥Ⅱ −JTB広告より
1面ベタ抜き広告で2008年に出発する3つの世界一周コースが紹介されている。102日間で最安の350万円から最高1890万円という。年3回出発するそうな。飛鳥Ⅱは全長240m、全幅23m、463室、定員800名、総排水量5万tというまさに動く豪華ホテルである。おそらく乗組員、客室乗務員の総数は、客の数よりだいぶ大いに違いない。それだけお金が掛かっており、豪華なサービスがてんこ盛りということか?
クイーンエリザベス号など外国のお金持ちがゆったりと船旅を楽しむために就航しているのは知っているが、日本でもとうとうこういうツアーが企画・実施される時代になったのかと思うと大変な驚きである。大層なお金持ちになったものだなぁーとただただ驚嘆・・・・・・。しかし欧米的なお金持ちは日本は殆どいないだろうし、相当に長いこと船中泊が続くので、持てあます人が出てくるに違いないと思うのだが・・・。なにせ日本人はこうゆう贅沢で優雅な生活や旅行などに慣れていないので、遊び方、時間の使い方を知らないからである。といろいろ考えていると、果たしてビジネスが成り立つほどの客がいるのだろうかと思ってしまう。主催者には大きなお世話だと怒られそうけどね・・・。
なお8月3日に横浜港大桟橋にて停泊中の飛鳥Ⅱにて見学会が予定されている。参加費10000円・ランチ付きだそうな。冷やかしで行ってみたい気もするが、貧乏人には目の毒かな?