今日の出来事など

■恐竜vsほ乳類 − NHKスペシャルから

一昨日、昨日と二夜連続でNHKスペシャルを見た。最近は全くテレビを見なくなっていたので、二夜連続などというのは最近では記憶に無い。最後にテレビを見たのが日本vsクロアチアのサッカーの試合だったはずだから、約4週間ぶりのテレビ鑑賞になった。
なんで見たくなったかというと、進化がらみのサイエンスもの、特に恐竜がわんさか出てくるというのでこれは是非見なくてはという気になった。結論から言うと大変に良く出来た番組で、とても面白かった。こういうコンピュータグラフィックスを駆使し、手の込んだ番組作りは上手いもんだよなと唸ってしまう。
2億年程前、恐竜が登場して直ぐに、最初の哺乳類が出現した。ネズミのような小型の種で、恐竜ののし歩く場所を避け、夜だけこっそりと動き回って昆虫などを食べていた。中生代は恐竜の時代といえるほど多様な方向へ進化・放散し、多くの恐竜が生まれた。体型や大きさ、生活の場など実に多彩である。逆にその当時のほ乳類は、体は小さいままで、外見上は殆ど変化しておらず、もっぱら体内の改良を中心に進化したらしい。特に重要なのが胎盤の発明であった。この胎盤により子供は安全に安定的に親から栄養をもらうことが出来るので、出生率、生存率が高くなり、その後の大放散が可能になったのだという。またこの大放散の味方になったのが、“被子植物”の出現だ。要するに花を咲かせ、実がなる植物である。草食恐竜は主としてマツやシダ類など“裸子植物”を食べていたそうだが、新たに被子植物が登場したおかげで、小さなほ乳類にとって格好の餌が確保しやすくなった。その結果、ほ乳類の大進化が始まったというのである。
またおなじみのティラノサウルスは羽毛を獲得した恐竜の子孫であり、生まれてから16歳ぐらいまでは全身に羽毛をまとっていたという。体型もよく知られた成体の形よりもほっそりしており、俊敏な動くが出きた。そして家族で狩をする際に俊敏な子供が獲物を追い立てる役、親が待ち構えてあの強力な口で仕留めるという共同作戦を取っていたというのである。いやーそうなんですか?大変に賢いではないかと・・・。それからティラノサウルスの噛む力というのはなんと3〜8t/cmという途方も無い力で、鉄で出来た現代の車なんかでもバリバリ噛み砕くだけの力があったということだ。なんと恐ろしい。
いろいろと今まで知らなかった新知見が盛りだくさんで、勉強になる番組であった。2回だけでなくもっと長いシリーズにしてほしいと思うのだが・・・・・・。以前にも『地球大紀行』や『人体』など1年モノのシリーズもあったのだからその気になれば出来ると思う。くだらないバラエティー番組を作るよりこういう教育的な番組の方がいいのになぁーと思っている。
レバノン紛争
レバノンではイスラエル軍の爆撃で多数の死者が出ている。日本大使館は在留邦人に対し避難を勧告するなど現地は相当に激しく、危険な状態になっている模様。
中東問題というのは非常に話がややこしくわかりにくい面があるが、結局イスラム教vsユダヤ教の争いなのだと思っている。メソポタミア文明の時代より第2次世界大戦後にイスラエルが建国するまでの間は、この地域は国境という概念が希薄で、比較的容易に誰もが行き来できる地域だったようだ。だからユダヤイスラムは聖地を共有する形でそれなりに上手く共存していたらしい。イスラム教とキリスト教は例の十字軍以来ずーと仲が悪かったけどね。
戦後、英国を始めとする列強が無理やりこの地域に国境を設け、更にはイスラエルの独立を承認するに至って関係が縺れだし、今では非常にややこしい勢力地図になっている。かつては遠くエジプト領にまで踏み込んでイスラエル軍が統治している地域もあった。
しかしイスラエルというのは小さな国であるのに相当な財力があるのか、その軍備は群を抜いている。デビアス、ロックフェラー、ロスチャイルドなど世界のユダヤ系大財閥が資金源になっているのかしら?だからイスラム諸国は武力戦ではなかなか太刀打ちできないので、ゲリラ戦で対抗している。それがまた事をややこしくしている。イスラエルにしてみれば、姿の見えない敵と戦うわけで、否応無く一般市民を巻き込んだ悲惨な爆撃を繰り返すことに繋がっているようだ。もうどうにもこうにも止めようが無いほど関係が悪化している。報復報復の繰り返し・・・。終わることの無い不毛の戦い。イスラム諸国もイスラエル並みの軍備を整えればもう少しバランスが取れて抑止力が働くのかもしれないなどと思ってみるのだが、それでは更に戦闘が激しくなるだけかもしれない。一体どうしたらいいのでしょうね?
北朝鮮追加制裁 速やかに実施 −谷垣財務相
国連の非難決議案採択を受けて、追加制裁を速やかに行うと発言。資金の移動を届け出制にとか経済制裁を具体的に強化するつもりらしい。また安倍官房長官も同様の発言をしている。やはり第四の矢は近々放たれそうだ。北朝鮮はどう出てくるのだろうか?