真夏は何処に?


これまでのところ、今年の夏は例年に無く気温が低く、日照時間も短かったようだ。特に東日本はかなり深刻ではないかと思う。農作物の不出来がボチボチ話題になっている。既にキュウリなど高原野菜が高騰しており、近くのスーパーでも高値になっているという。おそらく東日本の作物・野菜類は軒並み不出来となる可能性があるように思える。また夏に大きな販売が期待できるビール、乳製品、アイスクリーム、ドリンク類などの売れ行きもさっぱりの気配だ。これでは景気回復の足を引っ張ることになりかねない。
しかし涼しい夏というのは私には過ごし易いし、快適ではある。風にあたりながらのんびりとするには持ってこいの気候かも知れない。汗をかく量もかなり減っているので爽やかな日々が続いているといえる。とても海水浴に行きたいとは思わないが・・・。
そういえば、テレビを見なくなって久しいが、夏の風物詩を見て、季節を感じる機会も少なくなってしまった。風鈴の音、蚊取り線香の香り、セミの声、入道雲、カエルの合唱、夏祭り、花火大会などなど。どうしてか、日々平坦で何事にも熱くなることが少なくなった。やはり年を取ったせいだろうか?
既に学校は夏休みに入っている。後数日で夏の甲子園も開幕するはずだ。我が社のお盆休みまで後2週間を切っている。というのに気分は全然夏らしくない。ズーと梅雨空のようにどんよりしたまま・・・・・・。一体全体どうしてしまったのだろうか?気候のせいで頭までおかしくなってしまったようだ。自分でも不思議に思うが、かなり疲れているのは確かなようだ。
どうやら気分転換というか精神のリフレッシュが必要なのかもしれない。できれば気楽な小旅行にでも出たいと思っている。だがこの歳になってまだ一人旅というものをしたことが無い。行くなら何処がいいだろうか?海辺の町で魚が旨く、ゆったりとした温泉のあるところがいいなと思う。さて何処がいいかな・・・。以前にこの読書禄で取り上げた、『第二の故郷を探す旅に出よう』・朝日文庫に紹介されていた町で手ごろなところがいいかな?とにかく何も考えず、気の向くまま歩き回ったり、日陰の涼しいところでぼぉーと過ごせるところがいい。そうそう田舎の夏祭りや花火大会など見て回るのもいいかもね。その地の人々と幾らかでも交わるのもいいだろう。それから名物といわれる料理をその土地で味わうのも楽しみだ。こういったささやかなことがとても“贅沢”に思えてくる。やはり相当にくたびれているのだろうなと思う。
これからどうやって過ごすかなど、会社以外のことが最近は気になるというか、充実させねばと思うようになってきている。これといって熱中する趣味も無く、平々凡々とした日々を繰り返す毎日で、だいぶ飽きがきている。なにか熱中できる趣味を探さなくてはと思う今日この頃である。